カテゴリー: ガチ中華

  • 当たりメシ山西亭の楽しみ方

    当たりメシ山西亭の楽しみ方

    昨日、学生時代のサークル仲間と、東新宿にある山西亭に行ってきた。ここは、ネットで予約できるし店内Wifiも完備されているので過ごしやすいガチ中華店だ。

    ガチ中華というと、日本語が通用しない、匂いや味付けが日本人好みとかけ離れているイメージが強く、身構えたり敬遠する人も少なくないが、ここは山西省の麺料理を日本人向けにアレンジしているので安心。昨日も10数品頼んだが、ここで美味しい注文方法を発見した。

    麺の太さで有名なビャンビャン麺は、予約がないと食べられない。また、豆腐のクミン揚げもできるまでかなり時間がかかる。この2品は同店マストアイテムなので、お店を予約した際に注文を入れておく。

    利用する当日、先に予約した料理を食べ終えたら、凉面か凉皮を頼んでおこう。見た目がこんにゃく風なので小麦を使わず豆や澱粉をこねた凉皮。弾力があり食べやすいが、注目は赤くて酸っぱ辛いタレ。これ、揚げ物料理によく合うので、皿の上の具材がなくなってもてスタッフが皿を下げないようにお願いし、茄子のクミン(孜然)揚げに浸けて食べるとあら不思議。辛いタレと茄子表面の油っこさ、茄子の水分が見事にマッチし、たちまちお酒のアテになる。自分はアルコールはそこまで飲まないが、友人たちは「うめえうめえ」と飲んでいた。

    この4品だけで1時間以上楽しめます。いろいろな中国戻りの日本人を連れていきたいです。

  • 【知音食堂】これぞホントの四川料理

    【知音食堂】これぞホントの四川料理

     最近は、四川料理風と名の付く料理屋店が増えているが、「これ四川料理?」と首を傾げる店舗も多い。四川料理といえば「麻辣」(マーラー、痺れ辛い)だが、ここ最近食べた四川系料理のほとんどは湖南料理風になっている。というのも、四川料理では花椒がたくさん使われているが、湖南料理ではあまり見ない。先日食べた松屋の水煮牛肉も申し訳無さそうに花椒が入っているだけで、それ以外は圧倒的に辛さを強調しすぎるくらい唐辛子を煮込んだスープで、やたらと辛い印象しかなかった。

    「違う、俺が求めるのはこんな狂った辛さじゃない!」

    ということで、四川料理店を見かけてもすんなり信用できなくなったワイ。そんななか、期待しないで行ったお店の印象がすごく良かった。

    池袋西口北にある繁華街は、もはやチャイナタウン化しているほど、中国系の店が多い。

    店は吉野家の脇道を入ってすぐに見つかった。地下に降りると、広州市の越秀区や荔湾区にある昔から続いている個人店舗のような雰囲気があり、すごく懐かしい。紅木でできた四角テーブルや丸テーブル。太鼓のような紅木製鼓型丸椅子。なんか、広州の下町に迷い込んだかのようであった。

    料理は、四川料理らしいメニューばかり。
    今回は、そのうち3品+麺類1品をチョイス。

    「歌楽山辣子鶏」(2880円)は、カリカリに炒めた花椒と唐辛子の山盛りに鶏肉をどっさり載せた同店の看板料理。最初は「ちょっとしょっぱいかな?」と思ったが、食べていくにつれて辣より麻が強くなり、汗こそかかなかったものの、ビールが欲しくなる味に仕上がっている。価格も価格だが量もそれなりで、他の料理が食べられなるくらいの満足感だった。

    「食いしん坊」という名の付く豚肉のスペアリブの「饞嘴排骨(1980円)」は、ザーサイとひき肉とジャガイモとピーナツを炒めたもののなかに、でっかいスペアリブが埋まっている。肉自体は辛くないが、周りのザーサイの炒め系はやっぱり美味い。肉がなくなったのでスタッフが「お皿を下げましょうか?」という申し出を断って最後までつまんでいた。

    サヤインゲンを塩と花椒と唐辛子と挽肉で炒めた「干煸四季豆」(1080円)もお酒のアテになる。

    そして締めの開洋葱油拌面(980円)は上海で食べた葱油拌面そのもの。麺の上にかかったタレをかき混ぜて食べた味は上海で食べていた味です。これに、紹興酒が美味しく、普段飲まないのに瓶半分空けてしまった。

    久しぶりに食べた本格四川料理店。今度は大勢の友人とリピートしたいというお店だった。

  • 松屋の挑戦状・水煮牛肉の巻

    松屋の挑戦状・水煮牛肉の巻

     先日からあまりの辛さで炎上している松屋の「水煮牛肉」を食べる機会があったので行ってきた。
     結論から言うと、ものすごく辛い。申し訳無さそうに山椒の粒が浮かんでいたが、唐辛子を煮込んだスープの前に圧倒されている。
    上に乗っている白菜をひとくち食べた瞬間、「これあかんヤツや」と本能で察知。
     以降スープは飲まず、野菜や牛肉に付いている唐辛子の輪切りを篩い落として食べ続けたが、あまりの辛さに途中から汗が吹き出す始末。


     辛いスープの中に松屋仕込みの牛肉を入れており、肉を噛みしめると、かすかだが松屋の味がする。
     美味いか不味いか聞かれれば、当然「美味い」のだが、辛さの暴力がすべてを圧倒している。進撃の巨人でいう地慣らしだ。
    ガチ中華といえばガチ中華に当たるこの限定メニュー。
     日本人にたべてもらうより、湖南湖北四川重慶出身の人たちに食べた感想を聞いてみたい。
     お店を出たあと、顔にまとわる冷たい風がいつも以上に冷たかったことは確かだった。