ストレスをコントロールする方法は人それぞれである。趣味に没頭する、スポーツをする、酒を飲む、旅行に出かける――結局のところ、好きなことをすることでストレスを解消しているのだ。筆者にとって最も効果的なストレス解消法は、沿線撮影や乗り鉄であった。しかし現在は中国におらず、日本では撮影したい列車も減っているため、別の方法として「食」に走ることとなった。
とはいえ、単なる食べ放題では途中で飽きるし、体重増加の懸念もある。そこで、1,000円以内に収まり、かつ1皿の量が多いレストランを探した結果、見つかったのが「スパゲティのパンチョ」である。「大盛り」を謳う店だけあり、公式HPを見ても期待が高まる内容だった。メニューは、小盛りが780円、それ以上が890円で、さらに1,000円以上のメガ盛りも存在する。まさに大食い好きにはうってつけの店である。
同店のメニューは、ナポリタン、ミートソース、別格スパゲッティ、カレーが主軸となり、各種トッピングも用意されている。今回はミートソース(890円)を食券機で購入したが、地元の店舗では新札が使用できなかった点は残念であった。
公式HPによると、同店のこだわりは以下の4点に集約される。
- 大盛りへの挑戦
- モッチリ感のあるアルデンテ
- 手作りミートソース
- 強火で炒める
今回注文したミートソース(890円)は、食券をスタッフに渡す際に麺の量を尋ねられるため、最大量である600gを選択した。なお、これ以上の量を希望する場合は、1000円を超えるメガ盛りが選択肢となる。
昼・夜ともに訪れたが、どちらの時間帯も混雑しており、店舗は広くないため、外で待つ客の姿も見られた。店内に案内され、料理の提供を待つ間、厨房からパスタを炒める音が聞こえてくる。単に茹でたパスタではなく、強火で炒めることで香ばしさが加わるのだろう。期待が高まるなか、ついに600gのパスタとご対面。ミートソースの甘みと酸味が交じり合った香りが食欲をそそる。
さすが600gのボリュームだけあり、旨味が凝縮されている。特に、強火で炒められたことで生じた焦げの風味が、食欲をさらに刺激する。ミートソースとの絡みも申し分なく、最初の数口はまさに至福の時間であった。しかし、食べ進めるうちに「まだ終わらないのか?」という感覚に陥り、やや飽きが生じた。とはいえ、少しずつ量が減っていることを確認しつつ、時間をかけて完食。店を出るころには、満腹のあまり重い腹を抱えながら駅へと向かうこととなった。次からは400gに抑えよう。
なお、同店はチェーン展開しており、山手線沿線の駅近くをはじめ、埼玉県、千葉県、群馬県、大阪府、福岡県などにも店舗がある。
スパゲッティーのパンチョの公式HP